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中国の土地政策(3)
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日時 : 2012/05/17 09:08
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- 名前 : 張
- 9、 耕地確保
2008年~、中央政府が「耕地確保」の政策を打ち出し、地方政府に一定の面積の耕地を維持するようにと厳しく要求した。地方政府の、建設用地と土地財政欲しさから思いついた対策は「土地流伝」。しかし農民に対してのPRは「新農村建設」であり、農民を高層アパートに住まわせ、村の住宅基本地を回収し、耕地と化したことにより、節約できた住宅基本地の面積は、政府が売ることができる。
10、 村消しと1万人大住宅区 祖父の村は、近辺のいくつかの村と合併し、村民を一つの大きな1万人大住宅区に移り住まわせる、との政府計画が立てられている。近々3,4年で実施するということが既に郷役場(県より下、村より上の政府)に伝わっている。何処に移るのかまだ分からないが、恐らく土地値段の安い郊外に違いない、何階建てのアパートになるかは分からないが、鶏や羊は飼えなくなるだろう。新しい住宅にはどのくらいお金を支払うのか分からないが、きっと住宅基本地の回収価額より上回るに違いない。そして確実に分かることは、立てて10年余りのまだ新しい農舎は壊され、先祖代々が住んでいた大切な村が、自分の代で消えるということだ。
注* 「土地転がし」 中国語で「土地流伝」、地方政府が農民の土地を開発利用する為に考え出した変な政策です。農民の住宅用地を減らして、あるいは農民たちを高層集合住宅に住ませて村を消すなどの手段で、土地を都市に転がして、政府が土地の使用権を開発業者に使用権を売却し、譲渡金を受取ります。
(完)
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