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 中国人が“煙”を吸う(完成) 日時 : 2008/10/21 01:08
名前 : 張◆GQP10890Qs2


  
  授業で“你别吸烟了”とのタイトルのテキスト内容を勉強したとき、生徒さんと“吸煙”について日中の違いを話しました。私は中国人の接客ではよく男性客にタバコを出して“請吸煙”(おタバコをどうぞ)と勧めますが、日本にはこんな悪い習慣がなくていいなと言いましたら、生徒さんは昔日本でも“ご一服いかが?”という作法がありましたよと言いました。

  少しびっくりしましたが、よく考えて比較してみたら、やはり中国の“請吸煙”はスケールが違う、独特な文化になっているような気がします。

  お土産にタバコ(カートン単位)、贈答に高級タバコ、客もてなしにタバコ、女性向けのタバコ、結婚式のタバコ、長距離列車などでタバコを皆に勧めてから会話が始まる、結婚式で新婦さんは男性来客にタバコの火をつける・・・など、タバコと接触しない生活はなかなかできないことなのです。

  中国のタバコの値段は非常に幅があり、商標もとても多いです。幻のタバコ“熊猫”は1箱で日本円1万円くらいに相当するのに対して、出稼ぎ労働者が普段に吸う1箱50円以下の安いタバコまで、中国では200前後の違う商標のタバコが流通しています。また1つの商標のタバコも違う包装したりして、種類と消費量ともに世界一に“誇る”ようになったと言われています。

  中国の代表的な高級タバコ“中華”は、赤包装、白包装、金色包装、ソフト箱、硬い箱など、色や箱の硬さなどによって、値段は1カートン千円ほどから数千円まで、中身や質で値段を決めるより客のニーズで決めているらしいです。人に差し出すときや人に贈るとき、また人からもらう時、価値がわかります。ある意味で、中国人のタバコは“面子”を“吸”っています。

  日本は金券ショップがあると同じように、中国は“礼品”リサイクルショップがあり、お酒とタバコを中心として、贈答品を扱っています。かなり繁盛していますよ。

  また、中国人の男性は自分ひとりで自分のタバコを吸うより、みんなで一緒に吸うのが一般的なので、人様のタバコをもらうのも恥かしいことと思っていません(何度ももらうのは別として)。ある来日留学生は、アルバイト先の社長と食事にいくとき、テーブルの上に置いている社長のタバコを一本を取って、吸い終わったらまた一本を取って吸い始め、社長に斜めに睨められたにも気がつかず、その後また3本目を取ろうとしたときに、社長に怒られたという話を聞いたことがあります。

  この留学生にとって、これにも日中間のカルチャーギャップを感じた日だったかもしれませんね。
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