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中国の“餅”
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日時 : 2009/01/29 23:26
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- 名前 : 張◆GQP10890Qs2
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私の大好きな食べ物のひとつは“餅”です。北京では朝ごはんとして、“餡餅”、“煎餅”、“葱花油餅”をよく食べます。熱々のうちにお粥や豆乳と一緒に食べると、満足感100パーセントの朝食です。
日本にも“餅”があって、みんな正月に飾ったり食べたりしますが、私にとっては朝ごはんにはすることができない、見た目も全然違うものです。
中国の“餅”は、主に小麦粉を加工して作った食べ物の総称です。形はたいてい丸くて平べったい、北方の人々にとって馴染み深いご馳走です。
“餅”はいろいろあります。例えば: 油 餅 - 中華風あげパン
餡 餅 - 小麦粉の皮にひき肉や野菜のあんを入れて焼いて、 韮まんに似た丸く平べったい食べ物
煎 餅 - 薄く焼いたクレープ
月 餅 - 中秋節に食べる丸い点心
皮薩餅 - ピサ
曲奇餅 - クッキー
餅 干 - ビスケット また食べ物ではありませんが、形からの“餅”もあります:
1餅~9餅 - マージャンのビンズ。 特に“1餅”は“大餅”とも呼ばれます。
日本の「お餅」に相当するのは、中国で“年糕”と言うものでしょう。“年糕”は旧正月に食べるもち米で作った食べ物です。その起源は春秋時代にあるとされています。呉王からお城を作るよう命じられた家来の伍子胥(ごししょ)は、そのときすでに呉国の滅亡を予感し、身辺の者に「自分が死に国が滅んだ後、城門の下を三尺掘れば飢えることはない」と伝えておきました。伍子胥が自刃した後、果たして呉国は滅び、城の中は食料が絶えました。そこで伍子胥の遺言どおり城門のところを掘ってみると、なんとその部分のレンガが土ではなくもち米の粉で作ってあったため、皆飢えをしのぐ事ができたといいます。後に伍子胥の功績を称えて人々は春節のたびにそれぞれの家で作った“年糕”を食べるようになりました。現代の中国では、春節の年越し料理に北方は餃子、南方は“年糕”が欠かせない食べ物です。
中国語で“糕”がつく食べ物は、“餅”とはどう違いますか? 大まかに言いますと、“餅”はたいてい丸くて平べったい形、焼いて作ることが多いです。それに対して“糕”は立方体や直方体、日本のお餅のようにきねでついて作ることが多いです。つくときの動詞は“打”です。
“糕”がつく食べ物は: 年 糕 - お餅
蛋 糕 - ケーキ
発 糕 - トウモロコシの粉を加工して蒸して切って作った 立方体の蒸パン(昔小麦粉が足らない時代の主食)
緑豆糕 - 緑豆の粉で作った直方体の点心(北京の名点心)
皆さん、北京や西安などの中国の北方都市に訪れるとき、朝ごはんに是非中国の“餅”を食べてみてくださいね。
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